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深い森の中にあり、そこへ道を踏み入れる者はわずかしかいないという秘境の存在が噂されていた。それはかつて偉大な文明によって栄え、その富と魔法力で知られる楽園、と言われている。 現地を訪れた群衆は次第に不安を高めていく。「不思議な力」とされる幻の赤い光が森に漂っていて、周囲の生い茂る蔦は人々の行動を封じ込めるように這い上がり、鳥の声も全く聞こえない静けさがあった。 森の奥深くで彼らは廃墟化した大規模な遺跡を見つけた。壮麗な建造物からは、かつての繁栄を物語る彫刻や装飾がかすかに認められる。しかし、そこには廃墟だけが立ち並び、何者も暮らしていなかった。 その後、彼らは見知らぬ子供を見つけ、助けを求めて森を抜けようと誘い出した。でも、その子供はどこか異様で、奇妙な笑顔を浮かべながら森へ向かって進むことを要求した。子供はまるで、誰かを待ち構えているかのようだった。彼らは子供を無視し、猛スピードで逃げ出した。だが、振り返るとその子供は、赤い光を纏い姿を消していた。 森を抜け出した時、彼らの体は異様な疲労感と、どこからともなく聞こえてくる子供の笑い声に苛まれ、心が蝕まれるように不安になっていく。背後からの冷たい視線を感じながら、彼らは街へと戻った。 だが、彼らは楽園の記憶と共に何かを奪われてしまったように感じていた。そして、赤い光はその影を常に追いかけていた…。静寂の中で、子供は永遠に彼らの魂を眠らせる楽園へ戻ろうとしていた。
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