呪われたアンティークドール

古い骨董店で出会ったアンティークドール。目が美しく、その佇まいに惹かれて買ってしまった。しかし、家に持ち帰ってから不気味なことが始まった。最初は、何気ない音のようで無視した。夜中に小さな人形の足音が寝室から聞こえてくるのだ。 でも、その音は次第に大きくなり、聞こえなくなるところもなくなった。それに伴い、部屋の温度がザーッと下がっていく。窓ガラスに霜が降りる事も頻繁に起こるようになった。 悩んだ末、もう一度部屋に戻ると、アンティークドールは動いていた。目が輝き、ゆっくりと頭を回転させて私の方を見てきた。 その瞬間、気が狂いそうになるほどのかつてない恐怖が私を襲った。 すぐにその家を飛び出したが、アンティークドールを売却するようアドバイスを受けた占い師の言葉が、心に突き刺さった。「呪われたドールを手に入れたあなた。この恐怖から逃れることはできず、永遠にその人形の支配下にあるのです」。 私は今、この恐怖が果てしなく続く現実を、絶望とともに受け止めている。

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