消滅の影像

古い蔵屋で発見されたカセットテープ。テープには、長年の空白を経てようやく再生された声が残っていた。それは、語り手の必死の叫び声だった。テープを信じて話をした少年たちはゾッとさせられる。 言葉の奥底には、闇に飲み込まれていく自分の姿が見えるという恐ろしい現象が隠れていた。しばらくの間少年たちはその影像に怯えた。しかし、その恐怖は徐々に奇妙な魅力に変わり、彼らは録画された叫び声を繰り返し再生することになる。 ある日、少年の一人が姿を消した。残された仲間たちは彼の部屋に設置されていた古いテレビモニターに恐怖に震えた様子で焼き付いている映像を見つけました。そこには少年の姿が映っていたが、その目は真っ暗で、口は内側にひねられていました。口元からは吐き声しか聞こえなかった。それはカセットテープで録音された叫び声と同じ声だ。 それからというもの、少年たちはテープの真実を知り、その恐怖から逃れるため、一体の力をかりて彼らを追ってくる影から逃げるのが目に見え始めた。しかし、その影は彼らをどこまでも追いかけ、消滅する影を逃れることは不可能だった。