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老朽化したアパートの一室に越してきた私は、古い家具や薄暗い照明から、どこか哀愁漂う雰囲気を感じていた。特に、寝室に関しては常に静けさが襲って来る気がしていて、なんとなく怖かった。 ある晩、深い静寂に包まれたアパートの中で、私は目が覚めた。かすかな笑い声が、どこか遠くから聞こえているように感じた。 暫くすると、笑い声は階下に降りたようになり、徐々に近づくように聞こえてきた。恐る恐る耳を澄ましてみたら、笑い声は確かに私の部屋に近づいていたのだ。 パニックに陥りながら、寝室のドアをこじ開けて窓の外を見ると、そこは真っ暗で何にもない。誰もいない。しかし、笑い声が私の姿を通り抜けるように静まり返らなかった。これは一体何だろうと、考え疲れ果てた俺は布団に潜り込んだ。 翌日、アパートの大家さんにこの事件を相談すると、大家さんは「ああ、その部屋は誰かが住んでいた頃は、夜になると笑い声が聞こえたと言っていたね。」 しかし、どんな状況でどんな笑い声が生まれたのかを知ることはできなかった。 それから、私は夜になると笑い声を待ち構えるようにした。その時には明確に誰かが笑っているように聞こえるのだ。そして、笑い声と共に、部屋のどこかからひび音がして、空調のカッターブレードがゆっくりと回転し始めた気がするんだ。
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